13日の金曜日とか言ってる場合じゃありません。13日にデンカ(4061)から業績の下方修正が発表されました。
株探 デンカ、今期経常を一転20%減益に下方修正、配当も45円減額
減益だけならまだ良かったのですが、45円の減配がとてつもないネガティブサプライズでした。
元々の年間配当が145円だったのが100円になる。
配当利回り3%台だったので、配当目当てで保有している人が多かったでしょう。これは痛い。
案の定、休み明けの本日16日には株価が大幅下落。16%近い下げを見せました。
私の高配当株ポートフォリオ内でもぶっちぎりの含み損へ成長してしまいました。驚異の-30%。
アイホン(6718)の-18%が可愛く見えるって何事……?
こういうサプライズニュースに早く気が付ける人になりたい。今回も後手に回ってしまいました。
さて、今後この株をどうするかという判断を迫られたわけですが。
結論から言うと、14株の内半分は即売却、もう7株は3月末までの様子を見て売却とします。
でも、アイホンも減配したのにホールドしてるよ?
こんな声が聞こえてきたので、二社を比較して思考を深堀りしていきます。
まずはアイホン。当時の悲鳴、もとい考察はこちらからどうぞ。
アイホンは来期予想(22年度)の減配を発表、理由は部品の供給不足としています。
配当性向は減配して62%(会社目標は35%)
対してデンカは、下期予想の減配。理由は経済停滞に伴う需要の低下。
配当性向は減配して71%(会社目標は50%)
理由を見ても、配当性向を見ても、デンカの方が厳しい状況に立たされていることが分かります。
ロックダウンは解除の方向にあるので、商品を作れさえすれば売り上げを回収できるアイホンの方が先行きが明るいです。
実際、1Q2Q共に上方修正を出しています。
需要の低下、つまり作っても売れない状況と発表したデンカが、下半期あるいは来期にすぐ売り上げが回復するかと聞かれたら、難しいと答えざるを得ないでしょう。
ここから業績が復活するとしても、数年単位の年月がかかるかも知れない。
配当性向のバランスを調整するために、来期は更に減配する、という可能性もゼロではありません。
連続減配は高配当投資においては最悪のシナリオです。その可能性が見えてしまった。
それなら今は他の株に資金を回し、業績が戻りそう(配当が回復する)な雰囲気になってから再投資するのが良いと判断しました。
ちなみに、すぐにすべての株を売却しないのは短期間のリバウンド狙い……要するに下心です。
取得価格の3600円には遠く及ばずとも、少しは跳ね返るだろうという浅い読みです。
そんなうまいことは行かないだろうなと思いつつも、僅かな希望を捨てきれませんでした。
ただし、配当権利落ちの3月末を超えたらもう一段下落する可能性が高いと見ているので、そこまでには確実に売却します。
7株持ち越しても210円しか貰えないし、1%下落しただけでトータル損になるので。
それにしても、買い増しを控えるステイ判断していた会社がこうなるならまだしも、完全に予想外の場所から減配ニュースが飛んできて驚きました。
株式投資は難しい。
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