今回の決算、自分にとってビッグニュースが多い期間になっています。
兼松エレクトロニクスの3Q決算発表の中に、こんなお知らせがありました。
株探 兼松エレク、10-12月期(3Q)経常は54%増益、下期配当を見送り
配当見送り!?
デンカの悪夢再来かとビクビクしながら詳細を確認。
親会社からのTOB(公開買い付け)を受けて配当を取りやめることが決まった、とのこと。
保有している株の中では初めてのTOB!
決まれば上場廃止にもなりますが、両者の関係は良好でネットの反応も悪くなかったので恐らく滞りなく進むでしょう。
詳しい資料はこちら……ですが、めっちゃくちゃ長いです。
とてもじゃないですが読み切れません。(87ページあります!)
支配株主である兼松株式会社による当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ
保有株がTOBになったらどうする?
とりあえず、今後の方針を決める必要があります。
TOBの説明についてはauカブコム証券の説明が分かりやすかったのでこちらをどうぞ。
TOBまるわかり!~TOBってなに?活用方法や過去事例を詳しく解説~
今回の私の方針としては、まず売却するのは確定です。
高配当株として購入していたのに、無配になった上に最終的には上場廃止。
保有し続ける意味がひとつもないですからね。
完全子会社化の場合は上場廃止後に自動で買い取られるようですが、そこまで待つ理由もありません。
売却の方法としては、普通に市場で取引するほかにTOBとして所定の手続きを踏んで買付企業が提示した価格で買い取ってもらう方法があります。
今回の買い付け価格は6200円。
つい最近上場来高値を更新して4690円を付けていましたが、そこから更に30%以上のプレミアがつく形になります。
つまりみんなハッピー!
ただ、この手続きが厄介者。
「公開買付代理人」として指名された証券口座からでないと、手続きができないのです。
今回対象になった証券口座は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とauカブコム証券。
SBIネオモバイル証券とSBI証券の口座しかない私は、このままだと手続きが出来ません。
かといって、11株6万円ちょっとのために新たに口座を開くのもなかなか手間です。
少しくらい値段が落ちても良いから、手っ取り早く売却しよう!
そういった理由から、市場での売却を選びました。
単元未満株でも取引できるの?
TOBについて調べている最中、気になる情報がありました。
公開買い付けが始まると、単元未満での取引ができなくなるというお知らせが20年の9月に出ていました。
Twitter検索でも、その時期に右往左往しているツイートが数多く見られました。
今回はそんなお知らせは出ていないけれど、もし売れなかったら上場廃止まで持ち続けるしかないのか……?
そんな不安が頭をよぎりました。
しかし始まってみれば、ごく普通に売却ボタンを押せる。
特になんの障害もなく、2月1日の引けで、6180円で売却することができました。
買い付け価格からは20円マイナスになりましたが、それでも利益は+26796円です(取得価格3744円)。
何事も無くて良かった!
いつから制度が変わったのかまでは分かりませんでしたが、単元未満でもTOB対象の株を取引できるようになっていました。
本当に助かった。
狙ってできることではないし、予測して避けるのも難しい
TOBによるプレミア買い付けは、キャピタルゲイン(売却益)を狙う投資家にとっては100点の結果になるでしょう。
ただ、今回は長期保有してインカムゲイン(配当金)を貰い続ける予定の銘柄だったので、無くなってしまうのは残念です。
兼松エレクトロニクスに関しては「いつか完全子会社化されるのではないか」といった噂はありました。
しかしそれは本当に起こるのか、何時になるのかを予測するのはとても難しいことです。
今回は「運が良かったけれど悪かった」と割り切って、他の銘柄へ再投資してまた配当金を貰っていこうと思います。
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